概要
 コンピュータは人間より頭がいいのだろうか。
 たしかにコンピュータは人間にはとてもできないことができる。しかし、どんなに頑張ってもコンピュータにはすることができないけれども、人ならば簡単にできるということもある。そのもっと顕著な例が「学習すること」である。
 本章では、人の学びと機械の学びを取り上げる。人間の知とコンピュータの知はどこがどのように違うのだろうか。この違いを比べることによって、人間の知、人間の学習の特徴について改めて考えてみたい。


(本章は、東海大学の岡田浩之さんに執筆協力をいただいている。また本章を書くにあたって人工知能の研究者の皆さんに集まっていただき、2回の座談会を開催した。その記録を読んで参考にしていただきたい。第1回座談会記録、第2回座談会記録(準備中))





  目次
1 コンピュータと人間の知能
1.1 コンピュータが生まれたとき
2 人工知能:コンピュータ上に知能を実現する試み
2.1 問題解決の一般的な手法
3 コンピュータと人はどこが違うのか
3.1 コンピュータの発展
3.2 コンピュータは人間なみになったか
3.3 コンピュータが得意で人間が苦手なこと
3.4 コンピュータが苦手なこと、できないこと
4 フレーム問題
5 まとめ:コンピュータの知と人間の知はどこがちがうのか
5.1 トップダウンの情報処理をする人間
5.2 詳細な指示が必要なコンピュータ
5.3 学習能力を持つロボットを目指して
コラム: ブッシュのMEMEX
コラム: GPSと人工知能の例





  この章のことば
作業記憶
熟達者
スキーマ
属性のラベルへの帰納的投影
短期記憶
チューリングテスト
バイアス
ブートストラップ
フレーム問題





  重要な研究一覧
関連する研究論文その他の情報を掲載する予定です。現在準備中です。





  関係する情報
・世界で最初のコンピュータ(?) ENIACの写真
・人工知能研究者を交えた座談会の記録
(第1回 2002.5.25) (第2回 2003.1.25)